【新唐人2012年9月25日付ニュース】本日ご紹介するのは中国四川省の男の子です。今年10歳の顔玉宏君は1歳のとき小児麻痺になり、歩く事ができません。学校には逆立ち歩行で毎日3時間かけて通っています。こんな毎日が4年間続き、小さな手には堅いたこができています。
写真の中の玉宏君は両手で身体を支えて、逆立ちの状態で歩いています。麻痺した両足は体の両サイドに垂れています。文房具の入ったリュックと松葉杖は姉が持ってくれます。
過去4年間、玉宏君はずっとこの姿勢で学校に通い続けています。他の子供たちが数十分で往復するところを、玉宏君は3時間かけて通います。狭い道を通るときは祖母に背負ってもらいますが、祖母に苦労をかけたくない玉宏君はできるだけ自力で逆立ち歩行を続けます。
学校では同級生の子供たちがトイレに連れて行ってくれます。一方、玉宏君は勉強に励むことで祖母に恩返ししたいと思っています。車椅子でもあれば大分楽になりますが、玉宏君の病気治療に全財産をはたいたため、家族に車椅子を買うお金はありません。
玉宏君の事がネット上に伝わると、多くのネットユーザーの心をうちました。“写真を見て、涙が止まらなかった。この子はきっと立派な人になるだろう”。
また、玉宏君の境地に対して当局の不作為を問う声も少なくありません。“政府には責任がある。災害のときだけ募金を呼びかけるのか? このような状況をなぜ見てみぬふりするのか理解できない。あなたたちが公費で飲み食いしているとき、一回の飲み代で何台の車椅子が買えるか考えたことがあるのか?”
またこんな嘆きもあります。“ビルの建設をやめるのと子供たちのために3000セットの勉強机を買うことがそんなに難しいことなのか? 車椅子一台が買えないのか? スクールバスでの送り迎えがそんなに難しいことなのか?”
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/工)